「レッドメア研究所」~墨汁と硫酸と~

「レッドメア研究所」
 ~墨汁と硫酸と~


ゴホン!私は「レッドメア」だ。この研究所で一番偉いのだ。
さて、読者の皆様は今日はここに見学しに来たのだったな。そうだな。
ここにいる「バカ研究員共を見られては困るから」私の一日を見ていってもらおう。

さて、私の世話をするのはこの「モウシマセン」。
チャオに本来性別は無いのだが、性別を無理矢理つけるとしたら男だ。
……普通女だろう(汗)メイドってやつだっけ?まぁ、そういうやつがいないんだがな。

…ウォッホン!まぁよい、コーヒーを持ってきてくれ。

「イエッサー。了解でござる」
…なんだその返事は(汗)ござるはいらん。それと、イエッサーか了解のどちらかにしろ!

まぁ、はっきりいってコイツもバカだ。まぁ、他に比べたら随分マシだがな(笑)
コラ、想像するでない。するだけ無駄だぞ。

「はいどうぞ~」
ウム。ありがとう。(ゴクゴクゴク…)
ゴファアッァッ!!(黒い液体がレッドメアの口から飛び出る)なんだこれは!?

「え…?あ、すみません。それ墨汁です」
何ぃっ!?ぼくじゅ…ゲホゲホ!ガハッ!!グ…。ゲホンゲホン!!
…ふぅ、安心したまえ。口の中ではまだ味が残っているが大丈夫になった。
って、アホォォォォ!皆様の分が無いだけマシだったけどよ!?

「す、すみまs…ギャアアアアア!!」
む…?どうしt…ゴキブリ!?これはまずいぞ。読者の皆様の精神的にまずいぞ。ちきしょ!これをくらえ!ホーリー・リュウサン!!

(ドバッ!!ジュウゥゥゥ…)

安心したまえ。悪のゴキブリは私の聖なる硫酸で溶かしてやったぞ。過激?確かに、ゴキブリが可愛そうだが、ゴミ箱に捨てるのも気味が悪いのでな。ん?硫酸に聖なるも何もない?そこらへんはアレだ。なんとなくだ。うん。

さて、一応掃除をしていてくれ。
「イエッサー。ミスターレダドゴアメント」
誰だそれは(汗)そんな名前の者なんてこの研究所にはいないぞ。

「今日は硫酸にしますか?塩酸?それとも、ア・ン・モ・ニ・ア・水?」
どれも駄目だ。特に一番最後のは駄目だ。ってか、今日はとか言うな。いつもやっているみたいに思われるだろ。って、何全部用意しているんだ。それも特製何故か知らんが溶けないドラム缶に。チャオなのにドラム缶のは運んじゃ駄目だろ。ほら、重いし。コラコラ、引きずらない。それも三種類同時に積み重ねて運ばないで…あっ、一番上のドラム缶が崩れて……

(ドッバーーーン!!!)

チキショッ!!塩酸かい!!このままでは部屋にあるものいる者全て溶けてしまう!!こうなったら液体蒸発魔法を唱えるしかない!!ウェポン・ザ・マゴーケラヒ!!

(バカッ!!ザーーー!!)

フハハハ。塩酸は音センサーによって開かれた穴により下のバカ共がいる場所へ見事に落ちたぞ!!ちなみに今の呪文は逆から読むとヒラケーゴマ・ザ・ンポェウだ。どっちから読もうが読みにくいというトリックだ!!すまない。意味不明だったな。あ、そうそう。下のバカ共は硫酸程度じゃ死なないから安心しといてくれたまえ。

さて、誰も溶けてないようだな。モウシマセンも無事か。チェッ。…ゴホンッ!!
予定がかなり狂ったが、朝食。朝食を持ってこい。

「アイアイサーでごわす」
おい?何をしている?ん?電話?は?出前!?ふざけんなっ!んなろっ!!こら、ヤメッ…

「ミスターレダドゴアメント様。只今の時間は6時38分53秒ですが、朝食をお食べになりますか?」
時刻聞いてたんかぃ(汗)ドアホー!!そんな暇あったらとっとと飯持ってこんかー!!ってか、時計あるだろ、時計。

「あ、それ、私が壊しときました」
いやいやいや、何をしとる。壊すなよ。おいおい(汗)

「んでは、今日は墨汁ご飯に、墨汁の味噌汁、サンマの墨汁焼きを持ってきます」
BOKUJU!?いやいやいや、待とう。待とうよ。あっ、コラ、おい、おい。ちょっとまt…

「持ってきましたー」
…こんなのが食えると?食えると思っているのか?お前、こんなの食えるか?なぁ、おい。

「(ムシャムシャ)美味しいじゃないですか」
Σ( ̄□ ̄;)何ぃっ!?待て待て。どうみてもこれ、黒い。黒いぞ(汗)ってかよ、墨汁の味噌汁ってなんだ。墨汁に味噌入れたのかよ。…どれ、美味しいというなら食ってみよう。

…グガァァエアガg(よい子の皆さんは真似しないでください)アァァ(バタッ)

「フハハハハハ!!これで私がこの研究所でいちb(バタッ)」



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今回の用語~
墨汁…習字などに使う黒い液体。飲むと病院へ行く事になるので気を付けよう!

何故か溶けないドラム缶…レッドメアが暇つぶしに作っていたところ、塩酸をかけても溶けなかったという奇跡の作品。材料で何を使ったのかは作った本人も知らない(ぇ)

この作品について
タイトル
「レッドメア研究所」~墨汁と硫酸と~
作者
スマッシュ
初回掲載
週刊チャオ第133号