=【炎の世界編】=第18話
前回のあらすじ
「遊びは終わりだナイトメア!」
そう叫びながらナイトメアを倒そうとするファントム。
そしてナイトメアは・・・。
「遊びは終わりだ!」
そう叫ぶとファントムはナイトメアに斬りかかった。
ファントムの持っている剣、サーベルの様だが
サーベルより遥かに細い。
なのでもの凄く素早い攻撃が可能なのだ。
「キサマ・・・ヨクモワレノテヲ・・・ユルサヌ!」
ナイトメアは向かって来るファントムに炎を吐いた。
しかし、ファントムは風使い。
炎は風によって流されてしまった。
「君程度のナイトメアなら傷一つ負わずに勝てるさ。」
その声はナイトメアの後ろから聞こえてきた。
そして声がしたすぐ後、ナイトメアは縦に真っ二つになった。
「グギィガガアァアアァアァァア!!!!」
ナイトメアは消滅した。
「す、すげえ・・・すげえよファントム!」
チャオルカはその強さにただ驚いていた。
「ふぅ~。大丈夫かい?チャオルカ君」
ファントムはいつもどおりの落ち着いた
頼りなさそうなファントムに戻っていた。
しかし、三人のファントムを見る目は変わっていた。
(この人こんな強かったんだ・・・)
そう三人は思っていた。
「フム・・・とりあえず君達も王宮へ来るといい。」
「王宮ってさっきから言ってるけど、王様はいるの?」
当然の疑問を出したのはチャルガだった。
「ああ、いるよ。だけどね、性格に少々問題が・・・。」
「そいつは偉いのか?」
こんな当然な答えが返ってくる質問するのは他には無く、
チャオルカだけだった。
「う~ん・・・一応。だけど政治をする力は無いね・・・。」
「王なのにですか?」
この敬語はビーチャルだった。
ビーチャルは言葉遣いは良いのだ。
・・・親の前や初めて会った人の前では。
「うん・・・なぜならまだ子供なんだよ。」
「!?」
「先日王が亡くなられて、その子供が即位したんだ。
だけどその新しい王がわがままでね・・・はっ!やばい!
騎士団クビになっちゃうよ!」
ファントムは慌てて周りを見回している。
そりゃあ誰かに聞かれていたら大変な事になるであろう。
「・・・よし、とりあえず行こう。」
「あれ?」
「どうかした?チャルガ君。」
「剣は?」
そういえば無くなっている。
「ああ、あれは自分の意思で出したり消したり出来るんだよ。」
「へー・・・凄いね!」
「うん、自慢だよこの剣は。」
「二人とも、早く行こうよ・・・。」
もうチャオルカとビーチャルは城門の前にいる。
「あっゴメンビーチャル。」
「それでは、行こうか・・・城門、開け!」
ギギギ・・・と古びた音を立て、城門は開いた・・・。
つづく
この世界、地上は中世な感じで、
地下(チャオルカ達の故郷)は近代的な感じの世界です。
やっぱ違う進化をたどったんですねえ。
なんかこの小説のキャラ人気投票しているんですが、
出来たら投票してみてください~♪