=【炎の世界編】=第2話
前回のあらすじ
チャルガ、ビーチャル、チャオルカは仲良しの高校生。
ビーチャルがゲームセンターの帰りに見たものとは…。
「臨時ニュースをお伝えします…。」
ビーチャルは始めて見る臨時ニュースにどきどきしていた。
今まで平和過ぎてこういった事は無かったのだ。
しかし、始めて見る臨時ニュースはとてもショッキングな内容だった。
「先ほど5時46分、第四シェルター内中央の町のシャルドの高校で火事が発生し、今も燃えつづけています。」
ビーチャルはとても驚いた。
今、テレビに映っているのは自分の学校なのだ。
ビーチャルは急いで学校へと走った。
燃えている学校の周りにはかなり野次馬がいた。
その中には見慣れた顔もいくつかある。
ビーチャルはその中にチャルガを見つけた。
「チャルガ!」
チャルガはこっちを向いた。
彼はかなりおろおろしていた。
「どうしたんだ。」
と、ビーチャルが聞くと彼は口を開いた。
「チャ、チャオルカが、学校に忘れ物を取りに行ったっきり帰ってこないんだ。」
「何―!」
そのころチャオルカは、炎の海のど真ん中にいた。
「くそ!なんでいきなり火事になるんだよ!」
チャオルカは愚痴をはきながら逃げ道を探していた。
その時だった。
ガラガラガラ…
目の前の天井が崩れてきた。
「!」
チャオルカは瓦礫に何かがいるのに気がついた。
それはチャオのようだが普通のものとは違うみたいだ。
頭は燃え盛る様にとんがりがいくつもあり、足は…無い!
体色は赤で、とんがりの先や手の先は黒くなっている。
そして鋭い眼・・・。
そのチャオはチャオルカのほうを睨んだ。
それを合図に周りの炎がさらに燃え出した。
「姿を見られた以上、消えてもらう。」
そのチャオは、チャオルカが後ずさりした瞬間飛びかかってきた。
しかし、何かが起きた。
いきなり額のあざが輝き始めたのだ。
「?」
光の柱がチャオルカを包み込んだ。
謎のチャオが柱に触れた瞬間、謎のチャオは倒れこんでしまった。
それと同時に周りの炎がおさまった。
チャオルカ自身、何が起こったのか分かっていなかった。
どっと力が抜け、チャオルカもその場に倒れこんだ。
事件は終わった・・・・・かのように見えた。
つづく
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感想まってま~す。