第一話 前編

僕は普通のチャオ。お母さんだっている。お父さんもいる。
毎日学校に通ってる。
毎日学校からお家に帰ってる。
お友達と登校。下校。そして学習・運動・実験・調べ学習の毎日さ。

「はぁ・・。明日は数学の実力テストだぜ」
「そうだねぇ――。」

会話を交わしているのは、クノイチ&クロイチ。友人。二匹は兄弟。
いっつも一緒に帰ってる【仲間】さ。
ここは学校。休み時間の最中。僕は何となく本を読んでいるだけ。

「なぁなぁ、お前さぁ。数学テスト自信有る訳?」
僕に話し掛けてきたのはチャグ。シャドチャ。
「うん、まぁ・・・ね。」
僕は適当な返信をした。言い送れたけど、僕はサイコ。Nチャオ。

キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン・・・
休み時間の終りだ。今は6時間目だから、この授業が終われば家に帰れるって訳。
6時間目は総合の時間。総合とは珍しい教科だなぁ。
「今日はお父さん、お母さんの事について考えてみましょう。」
そういうと先生は黒板に「お父さん、お母さん」と書いた。

「皆さん、お母さんとはどんな仕事をしていますか?」
先生の質問。
普通なサルス君が当てられ、サルス君は
「ご飯を作る事」 と答えた。
「洗濯」とも答えた。

とか、なんちゃらこ~ちゃらあって、
「お母さんにメッセージカードを書きましょう」
という事になった。そういうのは得意だ。

僕は紙を渡された。
僕はこう書いた。

お母さん、いつも美味しい料理をどうもありがとう。
家族のためのことをしてくれてありがとう。
僕は、お母さんが、大好きです!!
ずっと大好きです!!
僕が大人になったって、一緒に暮らしたいです。
これからも、ずっと頑張ってね。

この作品について
タイトル
【おかあちゃん】
作者
竹(N_U2,サイコ)
初回掲載
週刊チャオ第40号