第1話  始業式(前半)

ここは、とある所のチャオガーデン。
そこに、一匹のチャオがいます。
しかし、普段はもっといるはずなのですが、今は一匹しかいません。(しかも寝ている)
このチャオの名前は…キャラメル。
キャラメル「ふあぁ~」
おや、起きたようです。
キャラメル「おはようムーン…あれ?」
そしてようやく、周りにだれもいないことに気づいたようです。
キャラメル「あ!」
キャラメルは思い出しました。
キャラメル「始業式ーっ!」
そう、今日はキャラメルの通っている学校の、始業式だったのです。
キャラメルはすごい勢いで飛んでいきました。
木の実をくわえて。
その頃学校では………

「ほんとにおいてきてよかったのか?」
「もう4年生になるのに、毎日起こしていては、あのお寝坊さんはなおりませんわよ?」
2匹のチャオが、席に座っています。
キャラメルのともだち、チャピンとムーンです。
ムーン「そろそろ起きたころかしら?」
チャピン「今起きたとしても、始業式には5分オーバーするな。」
キャラメルの話をしています。
いつもなら起こして3人で来るのですが、今回は置いてきたようです。
そんな話をしているところに、ガラリ、とドアが開いてだれか入ってきました。
「よう」
「おはよう。お二人さん」
チャピン&ムーン「おはよう」
ベインと、サターンです。
この二人も、キャラメルの友達です。
二人は、席につきました。あとはキャラメルだけのようです。
サターン「あれ?キャラメルは?」
サターンのポヨが?になって、それを追うようにベインのポヨも?になりました。
チャピン「いい加減自分で起きてもらわないと困るからおいてきたぜ。遅刻してもしーらね」
ベイン「そんなんで治るか?あれ」
サターン「校長先生に会えば、効果抜群だと思うよ」
みんなの脳裏に鬼になった校長先生と泣きそうになっているキャラメルがうかんだ。
そのとき、またガラリ、とドアが開いて誰か入ってきました。
「おはようございます!」
校長先生です。
四人「おはようございます」
教室に入ってきた校長先生は、教卓にたって腕時計を確認しました。
気づけば、始業式まではもう間もなく。教室の後ろのほうに先生方がいて、準備はできているようです。
校長「では、これから始業式を始めます。一人足りないようですが……まあいいか」
四人(おいおい)
司会「マズ、校長先生ノ、オハナシデス。」
校長先生の話が長いのは、定番(?)です。
校長「え~、コホン。だんだん暖かくなってきた、今日この頃。桜も満開に………」
校長先生の話なんかかったるいので、その間にこの学校の詳しい説明でもしますか。
この学校は、キャラメル達が住んでいるチャオガーデンから歩いて10分ほどでつく、とても小さな学校です。生徒は今のところ5人しかいないので、始業式などは教室で済んでしまいます。
教室には、席が5個並んでいます。5人は、先生(教卓)から見て左から、
チャピン→サターン→キャラメル→ベイン→ムーン
の順に座っています。今は一人いませんが……
おや、そろそろはなしが終わるころですかね?
校長「今年も、心身共に……」
校長先生がキメぜりふを言って終わらせようとした、そのとき!
バーーーン!
キャラメル「遅刻しましたぁ~!!」
校長先生の頭の中にあった、徹夜で考えたキメぜりふが、キャラメルの叫び声で吹き飛んでしまった。
キャラメル「あ、なんだあ。まだ校長先生の話だったんだ~」
安心している場合じゃないのに………
校長「キャラメル君?」


            続く…

このページについて
掲載日
2010年4月2日
ページ番号
4 / 8
この作品について
タイトル
日常生活
作者
チャルナ
初回掲載
2010年2月28日
最終掲載
2012年3月15日
連載期間
約2年17日