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昔、一匹の赤ちゃんチャオがいた。
まだチャオ語も話せない。
生まれたばかりの赤子である。
お父さんもお母さんも知らない。
自分は何なのか解らない。
そのチャオは、何も解らずに
歩いていた。ただ本能で歩いていただけだ。
何時間も歩いた。
何日も歩いた。
何年も歩いた。
そのチャオは今は立派な青年。
でも、親を知らずに未だに歩き続けている。
親を探して・・・
ある日、とある町で、自分そっくりの人を見た。
しかし、そのチャオは見つけられなかった。

それから何年もたったあくる日。
またその自分ににたチャオを見た。
そのチャオを追ってみると、
見たことのあるような家に入って行った・・
何だか懐かしい気がする・・・
やっぱり見たことがある・・・
この家は見たことある・・・
その時そのチャオはすべてを思い出した。
そのチャオは
赤ん坊の時に母と父がケンカをして、
二人ともケンカをしてるうちに
その赤ん坊のチャオは
知らず知らずの内に
どこかへ消えてしまったのだ・・・
そのチャオは最初は恥ずかしかったが、
だんだん確信が溢れてきて
その家に入り、
お母さん!と、叫んでみた。
その子供のチャオのお母さんらしきチャオは・・・
!!★○■!!
ただビックリして
驚いた・・・
だがその瞳には涙が溢れていた。
そのチャオはお母さんだったのだ。
お母さんはその子供のチャオに
抱きつき、「ごめんね!もう離さないないからね!」
と,いいそのまま泣いて
幸せに暮らしたとさ・・・

今そのチャオは
違うメスチャオと結婚し、
子供、母、相手の父、奥さん
と、幸せに暮らしている・・・

その3年後母がケンカした父が帰ってきて
会話が増えたとさ・・・

ハッピィ・エンド

この作品について
タイトル
昔のある日
作者
雪空
初回掲載
週刊チャオ第37号