1話

昔々、あるところに歳よりの2匹のチャオがいました。
おじいさんチャオとおばあさんチャオです。
おじいさんチャオは、山にしばかりに。
おばあさんチャオは、川へ洗濯に。
いかにも泥棒に入られそうなシチュエレーションですね。くわばらくわばら。

おばあさんチャオが川で洗濯していると、大きな桃の実が流れてきました。

おばあさんチャオはとびかかり、かぶりつきました。

すると、その桃が光だしました。
そして、その桃の中から元気な赤ちゃんチャオが産まれてきました。

おばあさんチャオは、目を疑いました。何回も目をこすりました。
どうやらこれは現実のようです。

そして、そのチャオをかついで、洗濯なんてさぼって家に帰りました。

すると、家におじいさんチャオが先に帰っていました。
おじいさんチャオはいいました。
「わしという存在がありながら・・・隠し子がいたのかい・・・。
 ひどいヂャオ・・・・。」

おばあさんチャオは、必死に訳を説明しました。
しかし、おじいさんチャオは、耳が遠くて、説明は、1時間に及びました。本当に困ったものです。老化というものは。

説明を終えると、神社へ行って、5リングをお賽銭箱にいれて、ガラガラとあれを鳴らしました。そうです。あのあれです。決してMOTHER2のあれではありません。

そしておばあさんチャオはこう言いました。
「繁殖期を迎えられないわしらに、、、神様ありがとうございますヂャ オ・・・。アーメン。」

宗教を間違えてますね。それは仏教ではありませんよ。ナムナム。
そして、そのチャオに名前をつけました。桃から産まれたからももちゃろう。
いい名前ですが、もう少しひねってください。おじいさん、おばあさん。



そして、数年たち、すくすくと育ちました。
おばあさんチャオとおじいさんチャオは、毎日チャオの森に生えているチャオの実を、ももちゃろうのためにもぎとってきてくれます。
そのおかげで、近所の初級チャオカラテ大会では、負けた事がありません。
そのせいでおばあさん、おじいさんチャオの名前とももちゃろうの名前は、近所では知らない人はいません。

まっ、おじいさんチャオとおばあさんチャオは、所詮、ただの成り上がりですがね。フフフフフ。

そして、数日後。
城下町育ちの商人チャオが家に泊りに来ました。
すると、こんな話が聞かされました。

「城下町では、いつも遠くの島からオニチャオ達がやってきて、町の宝 物や実をぬすんでいくチャオ。城下町にいくときは、気をつけるチャ オ。」

すると、次の日。おじいさんチャオとおばあさんチャオは、ももちゃろうに鬼退治に行くようにいいました。

自分の義理の息子がどうなってもいいのか。お前達。

そしてももちゃろうは、おじいさんチャオとおばあさんチャオからもらった、家宝のちゃお鎧とちゃお剣を身につけ、、たくさんのチャオの実
をふろしきに詰め込んで鬼退治に向かいました。

桃ちゃろう第一話 終
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次回予告
桃ちゃろうは、旅の道連れを作って、ついに鬼が島に突入します。
しかし、そこにはものすごく高い壁が。立ちはだかる壁にどうたちむかうのでしょうか。
こうご期待?
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予定・・・
02いっすんちゃうしorテイルスチャオの嫁入り
03みにくいチャオのこorしたきりチャオ
04いなかのチャオとまちのチャオorかめチャオとうさぎチャオ

このページについて
掲載号
週刊チャオ第110号
ページ番号
1 / 2
この作品について
タイトル
チャオ昔話シリーズ01 桃ちゃろう
作者
はみがきこ(歯磨き粉)
初回掲載
週刊チャオ第110号
最終掲載
週刊チャオ第112号
連載期間
約15日