前編!
それは、1通の間違い電話から始まった・・・かもしれない。
【エルファ】「≪はいもしもし、こちら週刊チャオ編集部です≫。」
【???】『≪だ−れがウルトラハイパードチビかーーー!!!!!!!!!!≫』
【エルファ】「・・・はい?」
【???】『≪だーれが思わず踏み潰したくなるドチビかー!!!!!!!!!!≫』
【エルファ】「・・・もしもし?」
【???】『≪だーれが砂に埋もれて見えない位のドチビかー!!!!!!!!!!≫』
らちが明かないので、電話を切るエルファ。
エルファ=クローディア。この話の作者、ホップスター=ナブルスのパートナーの女の子チャオだ。
【ホップスター】「え?オレ、出るの?」
【エルファ】「いつもなんだかんだで出てるくせに・・・」
チャオ聖誕祭記念特別キーワード読みきり!タイトルなし!
所変わって、ステーションスクエアの大通り。
2匹のチャオが、歩いています。
【チャオa】「この前、≪変な占い師のおばさんチャオに「チャオa」なんて名前付けられたチャオ!≫」
・・・そう、彼の名前は「チャオa」。
つまるところ、名前考えるの面倒なだけです。ええ。
【チャオb】「知るかよ。俺なんか生まれた時から「チャオb」だったんだぞ?
まぁ、≪前世は無限抱っこだけで育った≫チャオらしいけどな。」
はい、こっちのチャオの名前も「チャオb」。転生した2代目。一応、友達です。
【チャオa】「この前ガーデンに来たエミーなんか、≪やっと無限抱っこに成功しました≫って感じの顔してたチャオよ?
そういえばあの後ガーデンで≪ピコハンを拾ったチャオ。怖いからポイしたチャオ!≫」
【チャオb】「おい、大丈夫かよ、それ・・・」
≪とんでもなく危ないチャオだと思います。≫
【チャオb】「ところでお前、この世界観で語尾にチャオはねぇだろ・・・」
【チャオa】「仕方ないチャオ。だって、こうしなきゃキーワードが消費できないチャオ。」
【チャオb】「まぁ、そうなんだが・・・って、語尾は変えていいんじゃなかったのか?」
【チャオa】「作者のこだわりチャオ。」
【チャオb】「んなトコにこだわんなくても・・・」
ふと目の前のビルを見ると、ティカルのポスターが。
【チャオb】「しかし、やっぱティカルはかわいいよな・・・」
しかし、それにチャオaが猛反論。
【チャオa】「何言ってるチャオ!
≪ティカルよりナックルズの方が萌えるチャオ!≫」
すると、猛スピードで走ってくる1匹のチャオが。
【紀流院】「≪誰だっ!?「萌え~」なんて言った奴はっ!≫
その言葉はルーティアちゃんにしか使えないんだぞっ!」
紀流院。ルーティアというアイドルの大ファンのチャオです。
【チャオa】「詳しくは『魔術師狂想曲(マジシャン・ラプソディ)』を読むチャオ!」
【チャオb】「≪ここはチャオBじゃねぇんだぞ・・・≫
・・・あ、あそこにルーティアちゃんが!」
【紀流院】「な、なんだって~っ!!」
そう言うと、紀流院はチャオbが指した方向へ全速力で走っていきました。もちろん、ウソです。
さて、場面は戻って週刊チャオ編集部・ビル内。
【ホップスター】「お、『週刊Efira』の最新号か・・・なになに・・・?
≪幻のお稽古で弾けるようになるのは「トルコ行進曲」と「ねこふんじゃった」らしい≫・・・?」
と、そこにあった雑誌を読みつつつぶやきます。
【ホップスター】「どれどれ、やってみるか・・・」
すると、いきなりゲームキューブを起動。
【エルファ】「って、これ、どこの世界なんですかっ!?この話自体がゲームの中のはずでは!?」
【ホップスター】「ま、キーワードの都合、ということにしてくれ。」
・・・その言葉、最強ですね。
という訳で、チャオガーデンへ。
【ホップスター】「まずはアドバンスで育ててるチャオを・・・
≪あっ!お出かけマシーンが壊れた!≫」
【エルファ】「いきなりバグですか・・・?」
【ホップスター】「しょうがねぇなぁ、幼稚園に行くか・・・
・・・しかし、≪医者チャオの聴診器≫って、意味あんのか?チャオに耳ってあったっけ?」
【エルファ】「・・・そういえば私達、どうやって音を聞いてるんでしょう・・・?」
それはともかく。
【ホップスター】「次は闇の取引所・・・っと。・・・へ?」
そこには、なぜか≪踊る半漁人≫が。
【エルファ】「踊ってますねぇ・・・」
【ホップスター】「おいおい、このソフトどうかしてるぜ・・・メーカーに電話かけてやる。」
・・・
【オペレーター】『ですから、修理は不可能でして・・・』
【ホップスター】「はいはい、分かりましたよ!」
ガチャ。
【エルファ】「ダメだったみたいですね・・・」
【ホップスター】「≪くそっ・・・敵対的買収を仕掛けてやる!≫」
【エルファ】「≪へ、編集長っ!?≫」
【ホップスター】「冗談だって。というかもう編集長辞めたんだからその呼び名はやめてくれよ・・・」
【エルファ】「ごめんなさい、ついクセで・・・」
気がつけば、外はもう夜。
≪流れ星があっという間に空を通り過ぎた。≫
<後編に続く>