1話~入団~

俺の名前はナイトだ。
この球団に憧れて野球を始めた。
球団名?ああ、あとで言うよ。
でも今はそれどころではない。
今日はドラフトの日なんだから・・。

「ブルーウォーターズ1位指名。高校生、ナイト。」

やった。指名された!
そう、俺の憧れてた球団はここ。今は最下位続きだが、俺が入ったからには首位に浮上させてみせる。

次は二位指名だ・・。チャクラス?ふうん。同じ高校生か。
3位は・・・ティリップ。
4位は・・・シフト。
5位は・・・ダッシュ!?
お・・弟じゃねえか。
どうして?あ、そうか。違う高校だったね。でもアイツも同じ球団・・・。

そして春のキャンプ・・。

「今回指名したのはこの五匹だ!!早速だが全員でテストをしてもらう!うちでは強い者だけが上に行く!1年目でもだ!!ピークの時期の奴でも弱い奴は二軍!覚悟しとけ!!」
これは監督だ。・・・さすが威圧感がある。

隣にいたチャオが俺に話し掛けてきた。
「よう。俺スマッシュっていうんだ。お前は・・・ナイトか。1位指名だよな。仲良くしようぜ。」
おれは「はい。」と答えたがどうも声が震えていた。緊張しているらしい。自分でも恥ずかしかった。

「まず新入りからいくぞ。ナイト!!今からこのピッチングマシーンが球を投げる。10球中6球ヒットを打ったら一軍。それ以下は二軍だ。」

お、俺が最初!?まあいいや・・。

・・。
・・。
・・。

俺の記録は「安打・フライ・安打・安打・空振・安打・ゴロ・安打・安打・安打」だった。

どうやら一軍らしい。
1年目で一軍・・。どうやら凄いことらしい。・・・って当たり前か。

そしてさっき話し掛けてきたスマッシュ先輩の番だ。

・・・。
・・・。
・・・。

す・・・凄い!!本塁打ばかりだ・・。
記録は「本塁打・空振・本塁打・安打・本塁打・フライ・本塁打・本塁打・安打」

スマッシュ先輩が言う。
「へへっ・・。疲れた・・。結構いい記録だったな。」

アレで結構・・。いつもだとどれくらい打っているのだろうか?

その後、ベルフォードという1年上の方もたくさん本塁打を打っていた。

「アイツはな、俺のライバルなんだ。俺の守備位置はファースト。アイツはキャッチャーだけどな。もう1匹ライバルがいるが・・。」
スマッシュ先輩はそう言った。

「あ・・・俺はセカンドです。」
いつの間にかそう言っていた。

「スマュッシュ!どこ行っていたんだよ。・・・あれ?新入りか?俺の名前はレッドメアだ。」
俺より先輩らしい。

「そう。コイツだよ、コイツ。さっきたくさん打っていたの見てたろ?」

確かにたくさん打っていた。しかしスマッシュ先輩の方が1本多かった。

そういえば同期入団した奴等は・・?全員一軍!?レ・・レベルが違う。
・・・って俺も一軍ジャン。

と言う訳でキャンプが始まった。

早く試合がしたいという気持ちで一杯だったけれど。

続く

この作品について
タイトル
仮小説:チャオ・ベースボール
作者
リノ(チャル,チャチャ,冬楼閑)
初回掲載
週刊チャオ第76号