第五話 チャオメタル記念日
第五話 ガーデンポップ・クリエイト
父方の実家に帰ってきた俺を、先に実家に訪れていた少女が迎えてくれた。
元気の良い挨拶をされる。
「こんにちは、それがし!」
「こんちゃ、ユズちゃん」
ユズちゃん――俺の従姉の娘、つまりは姪だ。
「お前はそれがしではない」
「いいや、それがしは俺である」
そう、それがしは間違いなく俺のことだ。
証明することは簡単だ。
俺は小説を書いている。
チャオ小説だって書いている。
ほらな?
だから俺は間違いなくそれがしなんだ。
チャオ小説を書けるんだからね。
「それでもお前はそれがしではない」
「そこまで言うのなら、それがしじゃないことにしてもいい。俺はろっどだ」
「お前はろっどでもない」
「いいや、それがしはろっどである」
そう、ろっどは間違いなく俺のことだ。
証明することは簡単だ。
俺は小説を書いている。
チャオ小説だって書いている。
ほらな?
だから俺は間違いなくろっどなんだ。
チャオ小説を書けるんだからね。
「それでもお前はろっどではない。そんなになにかの名を名乗りたいのなら、冬木野と名乗るが良い」
「わかった。それがしは冬木野である」
「じゃあお前、くそ長い動画を作るんだな?」
今更チャオを題材にして凄く長い動画を作るとか、力の入れどころを間違っているのでは?
俺にはとてもできない。
絶対途中で面倒になって未完成のまま終わるもんな。
あれはもう、凄いとしか言いようがない。
でもでも、冬木野は間違いなく俺のことだもん。
証明することは簡単だもんね。
俺は小説を書いている。
チャオ小説だって書いている。
ほらね?ほらね?
だから俺は間違いなく冬木野だもんね。
チャオ小説書いているもんね!
「そろそろ気が付いたらどうだい? お前は正気を失っているんだ。チャオ小説を書ける時点で既に正気ではないんだ」
そんなことはない。
チャオ小説を書くことはとても自然なことなんだ。
正気のおこないでしかない。
だってチャオ小説を書くのは気持ち良いこと。
そうでしょ?
これから、あなたをチャオ小説の世界に導きます。
あなたはどんどんチャオ小説が書きたくなってきます。
チャオ小説を書くことは気持ち良いから、仕方ないよね。
さてここで、【特別ゲストをお呼びしていませんでした】のコーナーです!
今回も特別ゲストをお呼びしていませんでした!
今回お呼びしていなかったゲストは、週刊チャオの表紙でお馴染みのエルファさんです。
エルファさん、どうぞ~~!!
(ぱちぱちぱち~)
【おれ】「いや~、やっぱり表紙と言えばエルファさんですよね~~!! ですよね、エルファさん!」
【おれ】「エルファさんとの掛け合いができるなんて光栄ですよ! 凄く嬉しいです、エルファさん!」
【おれ】「エルファさんのあの冷静なツッコミ! 最高ですよね! ねー、エルファさん」
【おれ】「エルファさんと一緒になったからには、例のセリフを言いたいなあ! あれ? でもあれってエルファさんも言うんでしたっけ? どうでしたっけ、エルファさん?」
以上、【特別ゲストをお呼びしていませんでした】のコーナーでした!
それでは、チャオ小説の世界へいざ行きましょう。
これから10、カウントダウンをします。
カウントが進むごとにあなたはチャオ小説を書きたくなります。
そして、カウントが進むごとに小説を書きたい衝動が強くなっていきます。
小説を書くことがあなたの喜びになります。
小説を書くことがあなたの快感になります。
あなたは小説を書くことしか考えられなくなります。
もしかしたら、あまりにも小説が書きたくなって、気が狂っちゃうかもしれないね。
でも気にしなくていいの。
だって、チャオ小説を書くことは気持ち良いこと。
そうでしょ?
10……
小説はあなたの幸せ……
9……
小説はあなたの快感……
あなたは小説のことしか考えられなくなっていく……
8……
書きたい……
小説を書きたい……
7……
小説を書いたら気持ち良くなれるよ……
だから小説を書きたいよね……
6……
小説を書くと幸せだね……
いっぱい小説書きたいね……
5……
もっと小説を書きたい……
もっと気持ち良くなりたい……
4……
ほら、もう小説以外のことは考えられなくなってきちゃったね……
でもそれでいいんだよ……
もっともっと、小説を書きたくなろうね……
3……
もっと小説を……もっと小説を……
3……
あれれ?おかしいね?
まだたくさん書きたいのに……
このままだと気持ち良くなれないね……
3……
もっと気持ち良くなりたいよね?
もっと小説を書きたいよね?
小説をたくさん書いて、頭がおかしくなるほどの快感で死ぬほど気持ち良くなりたいよね?
そうだよね?
だって、チャオ小説を書くことは気持ち良いこと、だもんね?
いいよ……
じゃあ、気持ち良くなろっか……
2……
チャオ小説を書きたい……
気持ち良い……凄く気持ち良い……
でも、まだまだたくさん書けるよ……
1……
0!!
お前はスマッシュだ。
お前はスマッシュだ。
お前は小説を書きたくて書きたくてたまらない。
小説を書くことこそが人生の喜び。
生きる意味。
お前はそう思っている。
だってお前はスマッシュなのだから。
証明することは簡単だ。
チャオ小説を書いたことがあるだろう?
ほらね。
だからお前はスマッシュなんだよ。
だからお前は小説を書きたくて書きたくてたまらない。
だって小説を書くことは気持ち良いもんね?
お前はスマッシュだ。
お前は小説を書き続ける。
小説を書くことは簡単だ。
書けば書ける。
繭の中に居続けることが人類の正しい生き方だ。
お前は小説を書き続ける。
永遠を生きるカオスチャオ。
お前はそれをとても美しいと思う。
聞くまでもないことだ。
お前は小説を書き続ける。
ヒーローはいない。
お前は加速し続けている。
書けばいくらでも書ける。
お前はスマッシュだ。
お前は小説を書き続ける。
お前は加速し続ける。
お前は小説を書く。
お前はチャオ小説を書く。
だって小説を書くことは気持ち良いことだもんね?
だってチャオ小説を書くことは気持ち良いことだもんね?
だからチャオ小説を書き続けるのは仕方ないことだよね?
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