かえってきたあいつ

今日のチャオレースが始まります
「よーいドン」掛け声とともにチャオたちが走り出しました
しかし、一匹だけねそべって動かないチャオがいます
そのチャオは他のチャオがスタートしてしばらくしたらスーっと立ち上がり走り始めました
すると先に走っていたチャオたちにすぐに追いつき瞬く間にトップでゴールしました

そう彼の名前はチャオレース界最強のチャオ、チャクロン
そして彼は強いこともさることながら人気もあり、彼のファンクラブも出来るほどでした。


~翌日~

今日もチャクロンはファンの見守る中レースに臨みます
そしてスタートの掛け声と共にレースが始まりました!
もちろん、チャクロンはいつもと同じようにねそべっています
その間に他のチャオはチャクロンを突き放そうと必死です
チャクロンが走り出しました!
さすがはチャクロン次々とチャオを抜いていきます!
そして、六匹目を抜いてあと一匹と思ったそのとき
チャクロンの前には誰もいなく、チャクロンがもう誰もいないと思ったそのとき
先のほうで崖を登っているチャオが見えました
チャクロンはすぐそのチャオを追いかけ走り出しましたがそのチャオにはいくら走っても追いつけないのです
チャクロンは必死に走りましたが追いつくことがでずにそのままゴールしてしまいました・・・

これをきっかけにチャクロンはレース場に姿を見せなくなりガーデンに帰っていきました。


~一ヵ月後~

チャクロンがガーデンで寝ているとファンのかずが会いにきました
かずはチャクロンを見て一言言いました
「チャクロンレースに帰ってきてくれ」
するとチャクロンはかずの方を向き「どうしようがオレの勝手だ」
と言い
また眠ろうとしたチャクロンにかずはさらにいいました
「お前がいなくなってチャオレースの人気が落ちて大変なんだぞ」
と言ったがチャクロンはもう寝ているのを見てかずは諦めて帰っていきました。


次の日、かずはレース場の片隅でレースを眺めていました
しかし、チャクロンのようなスター性を持ったチャオはいないし
昨日のこともあり
いくらレースを見ても楽しくないし、盛り上がれません
かずは帰ろうと思いましたが
次のレースで最後だったので、これを見てから帰ることにしました

そしてチャオたちがスタート地点についたチャオたちを見てかずは驚きました。
なんとそこにはチャクロンがいたのです!
しかし、チャクロンは眠そうです
それもそのはずチャクロンは昨日一晩中走り続けていたのですから

さぁレースのはじまりです
「よーいドン」
なんとチャクロンはスタートと共に走りだしました
さすがはチャクロンゆうゆうとトップを独走しています
しかし、チャクロンがトップを走っていると
後ろから追い上げてくるチャオがいます
チャクロンは必死に逃げますが、とうとう追い抜かれてしまい
チャクロンも抜き返そうと必死に走りましたが追いつけずそのままゴールしてしまいました

チャクロンに勝ったチャオは嬉しそうにしていましたが
チャクロンはその後ろをゆっくりと通ってレース場を後にしました


その後かずはチャクロンに会いにいきました
かずはまたチャクロンが落ち込んでいないかと心配してましたが
チャクロンはかずを見て「ありがとう」と一言言い
走っていきました。

この作品について
タイトル
カエッテキタアイツ
作者
レオガ
初回掲載
週刊チャオ聖誕祭記念特別号