いたづら
ある日のこと。チャオの目の前に一つのおなべが置いてありました。
チャオはそれを手に取り、きゅっきゅっと手でこすってみました。すると。
ぼわん。
っと、おなべの中から小さな妖精さんが出てきました。
妖精さんは言いました。
「キミの願いを一つだけかなえてあげるよ」
チャオはとっても喜びました。おなべを抱きかかえて何をお願いしようか考えます。
チャオは考えました。
とっても考えました。
たくさん考えました。
いっぱい考えました。
すっごく考えましたが、どうしても決めることができません。
すっかり日が暮れた頃。
チャオはようやく決めました。
妖精さんは言いました。
「願い事を言ってごらん」
チャオは言いました。
「僕の願い事を決めて欲しいチャオ」