【1episode】栄光に向かって
ここは、チャオの星。人間はいなく、チャオだけの力で生存してる星のちょっとした話。
「デルタアム、お茶くんでくれ。」
黒色のライトカオスは、デルタアムというチャオにそういう。
「おいおい、お茶くんでくださいとかはいえないのかよ?」
彼がデルタアムだ。青色の、ダークノーマルである。
「いいじゃないかい。それよりこの記事読んだか?」
黒色のチャオはデルタアムにきく。すると、
「ああ、ゼウス復活っていうのだろ?」
「ゼウスって、魔術を使うあの悪いチャオを倒しに行くんだよな?」
黒色いチャオはまたしても質問すると、デルタアムは半目になって言い返す。
「おう。ほらよお茶。で?それがどうかしたのか?」
デルタアムはお茶を差し出すと、黙って話を聞く。
「やばいんじゃねえか?俺ら。」
「あのコーポレーションにはいってるから?」
二人は真剣に話し合う。
「コーポレーション?ちげえよ。だってよ。俺たちも魔術使えるだろ。」
黒色のチャオは怒り目になって言う。
「ふっ。だったら仕事だな。コーポレーションからも依頼されるだろう。」
デルタアムはたくらんだ顔つきで言うと、黒色のチャオに手招きする。
「倉庫まで行くんだな?」
「そうだ。文句があるならついてこなくてもいいんだぞ?」
デルタアムは見下したように言った。
「久しぶりの依頼だぜ。黙ってみてられっかよ。」
プルルルル・・プルルルルル・・カチャ
只今留守にしております。ピーっとなりましたら、お名前と、電話番号をお話ください。FAXを・・・
「留守だし。」
「コーポレーションに留守があるか?」
デルタアムと黒色のチャオは沈黙の後、デルタアムが話す。
「とりあえず、ゼウスの位置を突き止めるぜ。」
プルルルルル・・プルルルルルル・・
「はいもしも・・
「大変です!敵が侵入しました!このままでは・・うわあああ!」
電話の先は、どうやらコーポレーションのようだった。
「いくぞ。」
デルタアムが暗そうな声でいうと、黒色のチャオは怒鳴る。
「今から言ったって無駄だろ?俺たちは武器を持って、ゼウスとやらを倒せばいいんだよ。」
「おまえって、昔からそうだよな。ゼウスの場所はどこだよ。」
デルタアムが振り向くと、準備万全の黒色のチャオがたっていた。
「おれはいくぜ。世界の反対側にやつはいる。標的確認。」
黒色のチャオは背中に袋をしょって、玄関に向かった。
「おれもいくぞ。」
デルタアムも、それに続き、玄関に向かった。
「待ってろゼウスとやら。このネオレイン様がぶち倒してやるぜぃ!」
こうして、またここにも、旅立ちが始まる。