第三十六話
ジャンゴ「さあ、これで皆それぞれの場所にワープするはずだ。では説明を始めるぞ。
このバーチャル空間の中では修行の効果が2倍になる。これで修行が終わる頃にはダークエンジェルズにも対抗できる。
あと、一度入ると設定した一年間は外に出られない。食事はバーチャル空間では腹が減らないはずだから、取る必要はない。食欲も出ないだろう。
説明はこれだけだ。では、ワープマシン起動!!!」
ウオオォォォォン・・・ビシュウウウン!!
次の瞬間、ワープルーム内にいたシグマ達は消えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第三十六話:バーチャル空間に生きる者達
ビシュウウン!!
シグマがワープしてきたのはどこかの島の浜辺だった。かなりの長さがある。
シグマ「ここがバーチャル空間の中か・・・」
?「おーい!!」
誰かが浜辺の先の方でシグマを呼んだ。姿は遠すぎてよく見えない。500mは離れているだろう。
シグマ「あれがライトさんか・・?」
?「今そっちに行くぞー!!」
そう言うとそのチャオは一瞬でシグマのところに着いた。走った後には凄まじい砂煙が舞っている。
シグマ「速い・・・」
?→ライト「よう、お前シグマだろ?話は聞いてる、早速修行を始めようぜ!
ライトは500mを一瞬で駆け抜けたにも関わらず、全く息が乱れていなかった。
シグマ「(誰に話を聞いたんだろう・・・)」
ライト「???お前が背中に背負ってるそれは・・マイティソード!?」
シグマ「あ・・そうです・・・」
ライト「知らなかった・・マイティソードが一本じゃなかったなんて・・」
シグマ「(多分ライトさんが背中に背負ってるマイティソードと俺のマイティソードは同じものだろう・・・)」
ライト「まあそんな事どうでもいいや。じゃ、始めるか!まずはマイティソードの使い方だ!」
シグマ「はい!」
―フェザーサイド―
フェザーがワープしてきたのはどこまでも広がる砂漠だった。
フェザー「何故俺は砂漠なんだ・・」
ケイン「オラァ!!」
フェザー「ケインさん・・何をしてるんだ・・」
フェザーが右を見るとケインがライオンの群れを片っ端からぶちのめしていた。
ケイン「最後の一匹!」
ライオン「ガオオオオ!」
ライオンはケインのパンチを喰らうとその場に倒れた。
ケイン「フェザーってお前か?」
フェザー「はい・・」
ケインはライオンと格闘していた時からフェザーに気付いていたらしく、最後のライオンを倒すとフェザーに話しかけてきた。
ケイン「返事が小さい!!もう一度!!」
ケインはフェザーの額にG・マグナムを突きつけた。
フェザー「(ギャアアアアア)はい!!!!」
ケイン「あーん?聞こえない!もう一度!」
フェザー「はい!!!!」
ケイン「もう一度!」
フェザー「はい!!」
ケイン「聞こえない!」
フェザー「はい!!!!」
昔のケインは相当タチが悪かった。果たしてフェザーは強くなるのか・・・
―オミクロンサイド―
オミクロンがワープしてきたのは平原だった。やはり広い。
オミクロン「・・・・・・・・・」
オミクロンは平原のド真ん中に生えている木の所まで行き、木の根元に座った。
ジャンゴ「ん?お前が・・オミクロンか?」
ジャンゴはその木の枝に座っていた。ジャンゴは枝から降り、オミクロンに話しかけた。
オミクロン「・・・僕が・・・オミクロンです・・」
ジャンゴ「暗いな。まあいい。この平原なら思う存分修行できるだろう。早速始めるか。」
オミクロン「はい・・・」
第三十七話に続く