反則です

○じゅえるれーす

実況のろっどです。本日は話題騒然の「まうんとぶらっく」の実力を見るために、ここ、ダイヤモンドコースまでやってきました。
レースが始まる前に、「まうんとぶらっく」選手のおさらいをして見ましょう。
オヨギのスキルはおよそ5000近く、カニカニ池ではレコードを叩き出したという噂もあります。
おしくもヒコウは0ですが、ハシリ、スタミナとともに約3000。
何といってもすごいのは力ですね。力ですか。はい力です。
始めのビックリ箱ですら手で掴んで退け、次の木を折るほどの力の持ち主ですからね。
おお、いよいよスタートですよ。スタートですか。はいスタートです。
さあ、八番「まうんとぶらっく」選手、スタートです。
おおっと、まず最初のビックリ箱を飛び越えた。すさまじいジャンプ力です。
他の選手たちが一生懸命ついていこうとしますが、追いつけません！
さて、崖を軽々とジャンプで飛び越えて、木を折って直接木の実を口の中に放り込みました！　これは反則では…？　レースにルールはありません。

順調に進んでいく、まうんとぶらっく選手！

ここでカニカニ池との連動である長い池が立ちはだかる！
まうんとぶらっく選手早い！　とてつもないスピードです！
池を上がると、難なくダッシュで平地を駆け抜ける！
そして最後の落とし穴もまたいで、なんと、レコードをぶっちぎりでゴール！
優勝者は、二位と1：13差をつけてゴールしたまうんとぶらっく選手です！　実況のろっどさん。はいなんでしょう。




あれ、人間ですよね？


○さようなら

男はチャオを抱きかかえると、そのままお出かけマシーンへ入れた。
数秒後、チャオは森へ送られた。

数日後、男はチャオを抱きかかえると、そのままお出かけマシーンへ入れた。
やはり、チャオは森へ送られた。

数日後、男はチャオを抱きかかえると、そのままお出かけマシーンへ入れた。
今回も、チャオは森へ送られた。



数日後、チャオは男を抱きかかえると、そのままお出かけマシーンへ入れた。
そのシャッターが再び開いたのは数年後だった。


○いちにちなになにさん

僕の名はクラウン。今日は園長さんの代理に、園長室で勉強する事になった。
園長さんの仕事は一つ。そこに座っているだけでいい。
「あの、すいません」
桃色のチャオがやって来た。
「繁殖の仕方について教えてほしいんですけど」
何と、このチャオは僕に熱があるらしい。
それは嬉しい。だがいきなり繁殖と言うのは早過ぎないか。もう少し順序を踏まえてから「きゃあああああああああ」
翌日、僕は園長さんに怒られた。


僕の名はクラウン。今日はクラスに預けられたまま全く引き取られないあの子の代わりに、クラスに預けられる事となった。
おとなしくしていればばれる事は無い。チャオならば替え玉受験とか簡単だからだ。
今日はおえかきですよー、と声がする。みんなが元気よく返事をする。
ああ、平和だなあ。




今日はトランペットですよー、と声がする。みんなが元気よく返事をする。
じゃあ、クラウンちゃんに手本を見せてもらいましょう、声がする。元気よい返事が聞こえた。
仕方ないなあ。


ちなみにトランペットを習うのはこれで98回目だ。