~タンタンVS????~

「おまえは―タンタン?」 ブルー
そのチャオはタンタンにうり二つだった。
「―僕は・・・タンタンじゃない!ロンロンだ!」 ロンロン(????)
「・・・・・あ、もしかしてあの時の―」 ブルー
~ブルーの回想~
その日、タンタンはカラテの免許皆伝と、レース全制覇をして満足して眠っていた。月のきれいな夜だった。
ブルーは、眠れなくて月を見ていた。突然、視界の端で何かが動いた。ブルーははっとしてそっちを見た。怪しい影があった。でもブルーは動かなかった。何かをしようとしてるなら現行犯で捕まえようと思ったから。
そいつはタンタンに近づいていった。ブルーは、タンタンを誘拐しようとしてるのかと思って、飛ぶ準備をした。
しかし違った。そいつはタンタンのコピーを作りコピーを誘拐していった。たぶん間違えてだろうけど。ブルーは追いかけなかった。時間の無駄だと思ったから。後でタンタンに話はしたけど。(タンタンはふーん、で終わらせた。)
~回想終わり~
「―タンタンのコピー君か。」 ブルー
「コピーって言うな!僕はれっきとした一匹のチャオだ。いうなれば、そうだな・・・タンタンの双子の弟、ってところだ。」 ロンロン
それをきいたタンタンはロンロンを抱きしめた。
「弟よ!」 タンタン
「放せ!」 ロンロン
「・・・タンタン、ふざけるのはやめなよ。」 ブルー
「ふざけてなどいない!ロンロン、今までどうしてたんだ?」 タンタン
(「あ~あ、完璧におふざけモードになっちゃった。」 ブルー)
「・・・お金持ちにもらわれた。(かわれた)何か誘拐してきたのがばれると困るからって名前を変えられた。あんまりにもふざけた名前だったから、ちょっとしたら逃げた。この名前は自分で付けた。」 ロンロン
「・・・どんな名前?(←興味本位)」 タンタン
「たしか、“寿限無寿限無~(長いので省略)長久命の長助”」 ロンロン
「確かに。」 タンタン
「でもつけた本人が覚えられなくて、寿限無って呼ばれてた。」ロンロン
「・・・・」 タンタン
「逃げ出した後は、森で暮らしてた。ちゃんとトレーニングしたりしてた。森の仲間はみんないいチャオばっかりだった。ある日、空から紙が降ってきた。紙にはタンタンが何とかって大会に出るって書いてあった。僕は、タンタンに会いに来たんだ。」 ロンロン
「・・・その紙が降ってきたのっていつ頃?」 タンタン
「○/○ごろ。」 それはタンタン達が手紙を受け取るしばらく前の日だった。
(「ラフィリー達、僕が参加するって決まってなかったのにそんなこと書いたのかよ。」 タンタン)
まいっか。タンタンはつぶやいた。
「ロンロン、そういえば、何のために会いに来たんだ?」 タンタン
「何となくだよん。」 ロンロンはタンタンに抱きついた。
(「さすが・・・ネコモードだ・・・」 ブルー)
なんだかよくわからないけど平和的解決した。
タンタン達は優勝トロフィーをもらった。だけど、もらったからといてその後の生活はあまり変わらなかった。変わったことと言えば、たまにロンロンが遊びに来るようになったことぐらいだ。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第115号
ページ番号
34 / 55
この作品について
タイトル
小さな話
作者
バロン
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第124号
連載期間
約4ヵ月