第七話 ぶじとうちゃくとへそくりどろぼう

二人は、息を切らしながら走る。
二人の頭の上にあるポヨが速さに追いつけず、数センチ遅れている。
チャスケは昨日の疲れが残っているのか、足取りが遅い。

「きゃーチャスケがんばってー!(笑)」
チャリンが抜きながら馬鹿にしたように話す。
「お前・・・ふざけんな・・・」
息絶え絶え、チャスケが返答する。
「あれれー?きこえないよー?もう一回お願いしまーす☆」
けらけらと笑いながら答えるチャリン。
「おい・・・ちょ・・・」
チャスケの足取りが精神的疲労でふらふらする足取りへと変わる。

「そういえば・・・リング・・・あるだろうな・・・」
「余裕の1000リングです☆」
チャスケが驚きの表情を見せる。ポヨはもちろん「!」だ。
「・・・おい。そんな大金どこにあったんだ・・・」
「チャスケの部屋にある本開いたら落ちてきた封筒に入ってました☆」
「・・・ちょ・・・えっ・・・」
「あと9000リング位残ったのでMy財布に全額投入しました☆」
「・・・俺のへそくりをををををおおおおくぁwせdrftgyふじこlp」
「ざまぁ☆」
チャスケがショックで倒れそうになった時、バス停に着いた。

「今・・・何分だ?」
「あと10分余裕です☆」
「誰だよバス停に遅れるとかほざいた奴」
「この私です☆」
「なぜそうした」
「チャスケをいぢめたかたから☆」
「意味不明」
「それがチャリンクオリティ」
「反省の思いは?」
「なんとなくやった。今も反省していない。」
「つまり反省の気持ちは無いわけだな?」
「これっぽっちもございません」
「ひどい」
「ざまぁ」

そうこうしている内に、バス停にバスがブレーキ音を立てて停まった。

「さぁ、チャスケ、行きましょう!お弁当を作っておきました!バスで食べましょう☆」
「・・・お前、本当に多重じんk」
刹那、チャリンがチャスケの首を捕らえ、バス停の看板に押し付ける。
離れていた距離は5メートル。この間0.3秒。
「それは言わない約束でしょ?」
「は、はい・・・」

チャリンは手をパッと離し、バスの出入り口に向かう。
チャスケも、その後を追い、バスの中に入った。

このページについて
作者
じぃざむらい
掲載日
2010年3月5日
ページ番号
13 / 18
この作品について
タイトル
チャオタワー建設途中
初回掲載
2010年2月4日
最終掲載
2010年8月22日
連載期間
約6ヵ月19日