チャオとサンタさん
「じんぐるべーるじんぐるべーるすずがーなるー♪」
チャオ幼稚園ではクリスマスの歌のお稽古がされているようです。
みんなニコニコしながら歌っています。
「せんせー!さんたさんってなにものチャオか?」
ポヨをハテナにさせた白いチャオが質問します。
先生は少し困った顔をしてこう答えました。
「サンタさんはいい子にしてた子達にご褒美としてプレゼントを配る人よ。
だから皆いい子にしてましょうねー!」
「「はーい!」」
みんな声を大きくあげて返事をします。
ただ白いチャオのポヨはハテナのままです。
お稽古がおわり、皆チャオガーデンへ帰ります。
白いチャオはエントランスでまたポヨをハテナにさせています。
「あれじゃあさんたさんのことがわからないチャオ。みんなにききにいくチャオ!」
そういうと白いチャオはまずダークガーデンに向かうことにしました。
ダークガーデンはダークチャオばかりです。
白いチャオはまず、近くにいたシャドウチャオに聞いてみることにしました。
「こんにちはチャオ!」
「おっすチャオ」
「チャオはしつもんがあるチャオ!」
「何チャオ、チャオに言ってみるチャオ」
「さんたさんってなにものちゃお?」
白いチャオはポヨをハテナにさせます。
しかしシャドウチャオはポヨをハテナにさせず、すぐにビックリマークにしました。
「そんなのホントはいないチャオ!」
「チャオ?」
「そんなのは作り話チャオ!」
「そんなわけないチャオ!!」
白いチャオは怒ってダークガーデンをでていってしまいました。
「まったく、つくりばなしなわけないチャオ!
チャオのところにはまいとしさんたさんがきてくれてるチャオ!」
次に白いチャオはチャオガーデンに向かうことにしました。
「やっぱりちゃおがーでんはきもちいいちゃお!」
チャオガーデンは空が澄み切っていて水もとても綺麗です。
やはり普通のチャオが暮らすのならここが一番でしょう。
「こんにちはちゃお!」
「こんにちはチャオ!」
「きみはさんたさんってしってるちゃおか?」
「うーん・・・ひげがぶわーって、赤い服きてて・・・」
「ちゃお・・・そういうことじゃなくて・・・うーんちゃお・・・」
二人のポヨがうずまきになります。
白いチャオは「ありがとうちゃお」といってチャオガーデンを出て行きました。
「ちゃお・・・やっぱりみんなはやっぱりあのいめーじしかないちゃおね・・・」
白いチャオのポヨはまたうずまきになります。
「ちゃお・・・ひーろーがーでんにいくちゃお!あそこはあたまがいいこがそろってるちゃお!」
白いチャオはポヨをビックリに変えて階段を登ります。
チャオは足が短いので一段、また一段とゆっくりしたペースで登っていきます。
「ちゃお~・・・ようやくついたちゃお・・・」
ヒーローガーデン、それは本当に天国のように美しく華やかな場所です。
ここですごしているとアッ!というまに時間が過ぎてしまうそうです。
「やぁ!こんなところに一人でよく来たね!」
ヒーローチャオが話しかけてきました。
「はぁはぁちゃお・・・こんにちはちゃお!」
「何か用事かい?」
「はいちゃお」
ヒーローチャオはポヨをハテナにしてこういいます。
「何の用事だい?」
「さんたさんちゃお」
「サンタ?」
「さんたさんってなにものちゃお?」
「何者?・・・うーんクリスマスの前の夜に良い子のもとへプレゼントを持って訪れるとされている伝説の人物だね」
「そういうことじゃないちゃお!いいこみんなにぷれぜんとをあげるなんてなにかとんでもないことをかくしてるにちがいないちゃお!」
ヒーローチャオはポヨをうずまきにします。
「そんなことを言われても・・・」
ヒーローチャオはうずまきだったポヨをビックリに変えます。
そしてこういいました。
「いいかい?サンタさんは良い子にプレゼントをあげるんだ。一年間頑張った子にね。でもね、そんなに悪いほうへ考えちゃだめだよ。
ご褒美なんだ、一年間頑張った子への。だからもう自分の場所に帰ろう?」
「ちゃお・・・」
白いチャオはしょんぼりした顔でポヨをうずまきにします。
「ちゃお・・・ちゃおはぷれぜんともらえるちゃおか?さんたさんのことをわるくいっちゃって・・・」
白いチャオがそういうとヒーローチャオはにっこりしてこういいました。
「大丈夫だよ、君がまたちゃんとサンタさんの事を信じればね」
ヒーローチャオがまたニコっと笑うと
白いチャオはぺこりと頭を下げて笑顔で帰っていきました。
そしてクリスマス当日
「ちゃお!あたらしいぼーるちゃお!わーい!」
白いチャオは無事にプレゼントを貰えてたとさ
『『Merry Christmas!!』』