2 Phantasy

「みなさんのアバターの名前が決まりましたので、次に移ります。」


チャオオンライン 2 Phantasy


「次は、そのアバターの職業、ジョブを決めてもらいます。」
そう管理人は言い、画面に無数の枠が出た。
「これらの中で、ジョブを3つ決めてください。最後に決めたのが主なジョブ、メインジョブとなります。」
(メイジにソードマン、ハンター、アサシン・・・よく見る、ジョブだね・・)
そう言い、僕は、サブジョブを決めるために色んな職をみた、そして僕は、クレリックとハンターをサブジョブに選んだ。
そして、僕はメインジョブを決めようとしたときある右下の職を見た。
ぼくは思わず声に出して言ってしまった。
「なんだろう、このジョブ。」
それは、"記憶者”(リ・コーダー)という字が書いてあった。
僕は、それをクリックして、詳細を見てみようとした。
だが、そこには、一つの文で、こう書かれていた。
「魔法Jobの特別のタイプです。」
これしか書いていなかった。
記憶者。
僕はこの言葉に引きつけられたのか、おもわず決定を押してしまった。
「あ、押しちゃった・・・・」
「どうしたの?友弥くん?」
霜花が尋ねた。
「いやぁ、変なジョブがあったんだけど、おもわず決定押しちゃった。」
そう話すと、あのDPRのチャオがこの話に入ってきた。
「それって、右下にあるやつか?」
「う うん。」
僕は、頷いた。
「俺は、ライトブリンガーと書いてあるんだが、ライカのやつもそうか?」
(え?)
僕とは違った。
「それなら、私もあるけど、魔道学者と書いてあるんだ。」
霜花とも違った。
「僕は、記憶者と書かれていた。もしかしたら、10人それぞれに書いているのかな。」
「そうかもしれねぇな。まぁ俺は、ライトブリンガーはサブにしてみたけどな。」
「私は、メインで使ってみようかな。」
そう霜花は、言った。
数分後。
「みなさんのJobも決まりました。みなさん長くお待たせしました。これで登録は終わりです。」
「長かったな。」
DPRの声の人が言った。
「では、チャオオンラインをお楽しみにください。」
そう画面に映っている管理人のチャオが消え、パァッと光が眩しく光った。
「うっ!」
その時、僕はパソコンに意識と精神をもってかれたかのように、目をつぶり、椅子から転げ落ち、そのまま意識不明となった。


~Login~
「うわぁぁぁぁ!!」
僕は、目を開けると奈落の底へと落ちていった。
その時、僕は自分の手をみた。
その指は、ちゃんとした5本指ではなく、指のない、手のひらだけの手になっていた。
「!?」
僕は、自分の体、足、腕を見た。
それは、赤と白のパーカーを来たぷよぷよした体、短い足、そして、頭には光があった。
「僕、もしかして・・・・ライカになってる!!??」
そう、僕は、さっきまで設定していたライカ、いや僕のアバター、ノイ・ニエンテになっているのだ。
そして、体がゆっくりとふわりと浮かんだ。
「・・・あれ?」
そして、僕が、地面に着くと、周りから、チャオが出てきた。
DPRや、HSF、NPSなどのチャオが出た。
「な なんなんだよ、コレ!?」
DPRのチャオが言った。
「私たち、チャオになっているの!?」
霜花のアバター、いや霜花その者は、あのHSFのチャオらしい。
「ほっほっほ、みなさん良くおこしに来られましたな。」
「おこしにこられた!?ふざけるんじゃねぇ!!」
感じ悪いDPFのチャオが怒りながら言った。
「おれは、元の姿に戻る!」
そうDPFのチャオは言った。
「あの~ガスト様。」
「ああ!?」
あのDPFのチャオはガストという名前のアバターらしい。
「どこにいくつもりですか?」
「どうやってもどるか、出口を探す!」
「あの~出口なんてありませんよ、今の所では。」
「はぁ?」
「ですから、今は元の姿に戻ること、つまりログアウトはできないんです。」
「な・・・・」
ガストは驚いた、いやその場に居る、管理人以外のチャオ、いやプレイヤーは驚いた。
「なん・・だと・・・・」
「なんですって・・・・」
「おい!管理人どうやったらログアウトできるんだよ!」
DPRのチャオは言った。
「それは、プレイヤーのみなさんが街へ着き、みなさんが自分の武器を買ってしまえば
ログアウトができるようになりますので、それまでの辛抱です。
「じゃぁ早く街に行かせろよ!」
「あ、はい。ではみなさん私についていってください。」
そう言い、管理人は前へと進んだ。
「はぁ・・びっくりした・・・」
僕は言った。
それを聞いた霜花は、
「友弥君・・・・」
「あ、霜花さん、大丈夫ですか?」
「あ、ええ。状況はつかめて来たわ・・・」
「僕もです。」
「ほぉ・・・お前がライカか。」
いきなりあのDPRのチャオが貼り込んできた。
「うわぁっ」「ふえぇっ」
僕と霜花は転んでしまった。
「あ、悪い悪い。」
そう言い、DPRのチャオは霜花と僕に手を差し伸べてくれた。
「お前ら、そんなに仲が良いってことはクラスメイトとかなのか?」
「あ、はい。」
「へぇ、いいな。俺なんて知ってる人なんていなかったよ・・・」
「あの~、あなたは?」
霜花が聞いた。
「ああ、説明してなかったな。俺は、沖谷 時(おきや しん)!ゲームの方では、エフトだ。よろしくな!」
「僕は、水無月 知弥。ゲームの方では、ノイ・ニエンテ。ノイと呼んでください。」
「私は、私基部 霜花。ゲームの方では、セレス・ティアルという名前なの。」
「じゃぁ、ノイ、セレス。よろしくな!」
沖谷 時、いやエフトは手を差し伸べた。
「よろしくお願いします。エフトさん。」
僕は、そう言い、エフトの手を握り締め、握手をしたのだった。
~~~~~~~~~~~続く~~~~~~~~~~~~

このページについて
掲載日
2011年2月27日
ページ番号
2 / 12
この作品について
タイトル
チャオオンライン
作者
フィノクス
初回掲載
2011年2月21日
最終掲載
2011年10月13日
連載期間
約7ヵ月23日