チャオの下敷き。
“チャオの下敷き”
「カルル?何やってんだ?」
ソニックが聞く。
「下敷きの整理。」
カルルといわれたチャオは答えた。
「カルル、この下敷きはなんていうの?」
またソニックが聞く。
「これは漫画下敷き。下敷きにマンガが書いてあるの。」
これは実際にある下敷きですね。なんかの付録についてきたとか。
「じゃあこれは?」
「落書き下敷き。紙みたいに落書きできるし手で消せるから便利だよ。」
ならノートいらねぇじゃん。
「これは普通の?」
「それは匂い下敷き。なんかの匂いがするの。それはマンゴー。」
他には何の匂いが?
「じゃあこれは?」
「可燃下敷き。燃やせるゴミになるの。」
紙下敷きと同じじゃん。
「銀色のこれは?」
「アルミ下敷き。鉄だから磁石で紙が固定出来るでしょ?」
黒板?
「じゃこの音がするのは?」
「ピアノ下敷き。押した場所によって音が変わるの。」
五月蝿そうだな。
「じゃあこれは?」
「眼鏡下敷き。字が拡大されるの。」
下に敷くものなのだから意味が無いのでは・・・?
「これは何なの?」
「湯たんぽ下敷き。暖かいの。」
意味あるのか?
「これはー?」
「お菓子下敷き。食べられるの。」
意味無いように思えるのだが。
「じゃあこれは?」
「ゲーム下敷き。ゲームができるの。」
学校に持っていってもいいのだろうか。
「これは?」
「包丁下敷き。」
肉でも切るのか?
「カルル・・・これ・・・何?」
「カッター下敷き。下敷きに刃がついてるからね。手裏剣みたいに飛ばして使うの。結構痛いよ。」
もはや下敷きでは無い。しかし下敷きなのであろう。
「これでよしっと。計・・・」
チャオはまた下敷きを取り出す。
「カルル・・・それは?」
「電卓下敷き。」
チャオはぽちぽちとボタンを押す。「=」のボタンを押したときに8758という数字が。
「計8758枚か・・・まだまだだねー。」
カルルの下敷き魔は何処まで続くのか・・・