~私は気付けないまま~
命短しチャオの生命
それでも彼らは純粋に生きる。
チャオは寂しがりやだ
それを私は何も分かっていなかった
何の色もついていない白
それは悲しみの色を表すかのように
チャオは白き繭に包まれていく
ただ・・・ただ少しの間離れ離れになっただけなのに
チャオは死んでしまう
私はその瞬間にその場所にいる
ただしてやれることは
白き繭を抱いてあげることだけ
もし人間に言い伝えにある、人間と同等の転生がチャオにもあるのならば
二度と悲しむのことがないよう
今私は祈り続け、好きだったことを表現する事が
手遅れだった私の唯一できることである
チャオの姿、形は見えなかったけれども
最後に笑っていたような気がした
チャオは幸せを求める
私達はチャオに幸せを与える
だが本当に幸せになれたのは私達
私達が幸せでないと、チャオもまた幸せではない
チャオが死に逝く時は悲しくて死んで
それを知った私達も悲しいのだから