第3話 ~謎の世界~
光の中に飛び込んだチャールとレンは出てきた所はなにやらきれいな草原が広がっていた。
川も流れている。
チャール達はまだ自分が異世界に入ったことに気づいていない。
チャール「んー、綺麗な草原だなぁ」
レン 「空気も綺麗みたいだしな。こんな所があったのか・・・」
チャール「お、川が流れているぞ。行ってみよ~」
レン 「まあちょっと石室あさりで疲れたし、休んでいくか。」
チャールは川につくなり飛び込んだ。
チャール「レン!気持ち良いよ。レンも入ったら?」
レン 「俺は遠慮しとく。風邪ひくと大変だから」
チャール「確かにまだ夏じゃないけど、意外と暑いよ」
レン 「こうやって鳥でも見るほうが俺は好きなのさ。チャールは泳いでいていいぜ」
チャール「じゃ泳いでるからね」
ここで、チャールもレンもある「同じ事」に気づく。これは2人が異世界に迷い込んだことを証明してくれるものだった
チャール「あ、魚発見!でもこんな魚見ないな」
レン 「ん、鳥発見!でもこんな鳥いたっけ?」
チャール「うわ!へんな虫がいる~」
レン 「こんな生きものなんて見た事ないぞ」
チャール「ねぇレン。ここって一体・・・」
レン 「なんか見たこともないイキモノがたくさんいるし・・・気味悪いぜ」
チャール「そろそろ家に帰る時間だから、帰ろうか?」
レン 「ああ、こんな気味悪い所にいたくないぜ」
そういうと2人は入ってきた抜け道に戻ろうとしてもと来た道を戻っていった。
しかし、探してもどこにも無い。
レン 「あれ?たしかここらへんにあの抜け道があったはずなのにな」
チャール「ちゃんともと来た道へ戻ったからこの辺だと思うんだけど・・・」
レン 「しかたねぇ!手分けして探すぞ!」
2人は一生懸命抜け道を探したが見つからず、そのうちに空も暗くなってきた。
チャール「レン、見つかった?」
レン 「だめだ。見つからない」
チャール「じゃボク達帰れないの?」
レン 「・・・そういう事に・・・なるな」
チャール「じゃどうするんだよ!帰らないと母さんも父さんも心配するだろうし、なにより明日学校だよ?」
レン 「分かっているさ。でもこんな所で俺たちがわめいた所でなんの解決にもならない。今はただ家に帰ることより、どうやって家に帰るかを考えるべきだろう。」
チャール「・・・」
レン 「とりあえず、今日はここで野宿だ」
チャール「近くの人に泊めてもらうのは?」
レン 「だけど、どんな生き物がいるかわからないこの世界で俺たちチャオがいるかどうかも怪しいだろ」
チャール「・・・そうだね。じゃ今日は野宿だ」
レン 「さてさて、まずは寝床の確保といこうか」
チャールとレンは今度は寝床を探し始めた。
少しすると、チャールが泳いだ川の近くで夜の寒さはしのげそうなほら穴が見つかった
チャール「このほら穴だったらこの一晩は大丈夫かも。」
レン 「そうだな。それじゃ寝るか」
チャール「え?ごはんは?」
レン 「この世界だとたべられるかどうかも分からないものがあるし、もう暗いから何か探しに行っても無駄な体力を使うだけだ。じゃ、俺は寝るぜ」
チャール「寝るか・・・」
2人は眠り始めた。ごはんは食べられなかったが、2人ともぐっすり寝ている。
今、何があるかも分からないこの世界でチャールとレンの冒険が始まろうとしている・・・
~つづく~