第7話
あぢ~、干からびる~。私らってば今、砂漠にいるのよぉ。あちち・・・。のど乾いた・・・。いつにもなく珍しくチャオっちがバテてる・・・?
「おい、チャオっちがバテてないか?」
チャオっち2が私にささやく。
「何?このチャオっち様がそう簡単にバテるか~っ!あ~、腹減った。」
チャオっちってばやっぱり耳よすぎ。ってか腹減ったっておまえはそっちかぃ。ふ、不死身!?
「おまえが食料係だろ?もってねえのか?」
チャオっち2もあきれてる。
「全部食った。あ、オアシス。」
早っ!ってかおまえは冒険の過酷さを知らんのか!ん、オアシス?どこ?チャオっちって目がいいなぁ。
「オアシスっ!?オアシスといえば水っ!愛しの水~☆」
やっと水が飲めるわぁ!
ってな訳で今、私達はオアシスにいるの。けっこう道のり長かった。さてと、水は~?ん?見あたらないなぁ。あ、あのチャオに聞いてみよう。
「すみませ~ぇん!水ってどこですか~?」
私が話しかけたチャオは・・・ってなんだぁ、ウサ耳のウサチャオ2かぁっ!
「あ、プパっちじゃない・・・。」
ん?ウサチャオ2元気なし・・・。どしたのかなぁ?
「どしたの?何かあったの?」
ふあぁ、心配だなぁ・・・。
「あのね、あのね、オアシスの水が無くなっちゃったの!でね、あっちの神殿が怪しいからってウサチャオが私をおいて行っちゃったのよぉ!ね、ひどい話でしょ!?もぉ、危ないからっていっつも妹の私は子供扱い!」
なんだ、元気あんじゃん。心配して損した。ってか水!愛しの水!水が無いっ!?無くなった・・・干上がったのっ!?
「ま、マジっ!?ウサチャオ2、その怪しい神殿に案内してよ!」
ウサチャオ2・・・通称ウサ2(ださっ!)は私の勢いにビビりながらも案内してくれたよぉ。チャオっちとチャオっち2も一応後ろにいるよ。
「ここ・・・。じゃ、私はここで。怖いから。」
ってウサ(ウサチャオのニックネーム)について行きたいとか行ってたのに怖いのかい。駄目じゃん。
「さ、入るよ・・・。」
って言う私も怖いんだけどね。お水のために勇気を出してさぁいくぞ!
「おじゃましまぁす。」
って言っても誰もいないんだけどさぁ。
「だぁれ?」
ひっ!返事が返ってきた!(←返事では無いだろ・・・。)だ、誰!?暗いから分かんないよぉ!間もなく炎が見えてきた・・・。んー・・・タマネギっぽい影が見えてきた・・・。
「誰かいるの?」
その影の辺りから・・・
「ギャーっ!喋るタマネギっ!!(←ありえません!)」
「ちょっと、チャオのことタマネギは無いでしょ、タマネギは。ってプパっちじゃない・・・。チャオのことタマネギ扱いししやがって・・・。」
なぁんだ、ウサかぁ。マジでタマネギかと思ったよぉ。ああ、ビビった・・・。
「おっす、ウサチャオ。何か手がかりは見つかったか?」
チャオっち馴れ馴れしい・・・。
「それが・・・ちょっと来て。」
私たちはウサについて歩きます・・・。間もなくただっぴろくて汚くて何もないような部屋に出ました。ほぉ、広いだけで何もない。まるでチャオっちの頭の中みたい。(頭はでかくて脳は小さい。でも実際チャオっちの脳は小さくはありません。)
「ここ、ここの壁。この壁の向こうに何かあるんだけど・・・。壊れないのっ!」
ウサが示した壁にはチャオの絵や古代文字が書かれてる。ほかの壁は単なるレンガっぽい模様なのにねぇ。ウサはその壁を蹴って見せた。うん、びくともしない・・・。ウサの力ではね・・・。
「チャオっち君・・・出番だよぉ。」
私はチャオっちをちょっと横目で見てみた。後でおしおきされるかもぉっ・・・。
「おっしゃ、やったる!必殺!チャオっち流チョォォォォップっ!」
なしてチョップやねん!ま、壊れたからいいんだけどさぁ。
「行くぞぉっ!」
チャオっちを先頭に私たちは中へ・・・。ほへっ?何か湿ってきたなぁ。
「あっ!!!!!(←ビックリマークつきすぎ。)水っ!」
私はついつい叫んじゃいますた。(←仮名違いはわざとです。)
「なんでこんなところに?」
チャオっち2、考える。う~ん、冷静。
「あ、おまえら何しに来たっ!」
のぁぁっ!何!?いきなり怒鳴るなんてひどいっ!怒鳴り返してやる!
「おまえは誰だーっ!!」(プパっちガキっぽい・・・。)
「うるせえなぁ。俺はあの有名なワルコーンチャオ様だ!俺のハシリに勝てる奴はいねぇ!」
?ワルコーン・・・?あ、あのいじめっ子チャオ。ハシリも特に速くもないよね。
「パシリが速い?」
チャオっち・・・わざと言うな。ってか喧嘩ふっかけるな。
「ハシリだ、ハ・シ・リ!」
ワルコーンも怒りっぽいなぁ・・・。
「やんのかてめぇ・・・。」
チャオっち、先頭モォォォードっ!ってやめんかい、チャオっち!
「おう、やったるぞ!おまえなんてこの自慢の角で・・・。」
あ、ワルコーンって角あったんだ。気づかなかった。
「角がどうしたぁ!俺はあの有名なチャオっち様、空手王チャオっち様だぞぉ!」
チャオっち、でしゃばりだな、おま
(truncated)