激闘編　激突！チャックルズ対ルーチャ　後

しかし、すでに戦うだけのパワーは、二人には残っていません。
「はあ、はあ、」
「はあ、はあ、」
息をきらす二人。
「いい加減あきらめて、お前のジュエルを返しやがれちゃお！」
「いい加減あきらめて。アタシのジュエル返しなさいちゃお！」
二人は同時にさけびます。

「なにちゃお！だいたいあんた！レディ相手に本気で暴力ふるって、恥ずかしくないちゃお！？」
「レディーが、人んちからジュエル盗んだりするかちゃお！」
「あれはアタシの、ああぁっ！」
興奮したルーチャは、鉄骨から足を踏み外します。
下は、鉄さえもとかす高温稼働中の溶鉱炉。
先の戦闘でパワーを使い果たしているルーチャは、そのまま落下するしかありません。
ルーチャは目を閉じます。
その時、ルーチャの落下が止まります。チャックルズがルーチャの手をしっかりにぎり、鉄骨の上へひきあげます。

「ちょっと、汚い手でさわらないでちゃお。」
「それが命の恩人に言う台詞ちゃおか。」
「な～にが命の恩人ちゃお。本トはアタシの手ぇにぎりたくて助けたんじゃないちゃお？いやらしいちゃお。」
さっきまで命のやりとりをしてた二人。ちょっと照れくささのからかい半分にルーチャは言います。
「冗談じゃないちゃお！」
チャックルズはすぐに否定します。
「第一、お前の為じゃないちゃお、マスタージュエルの為ちゃお！」
まともに答えるチャックルズ。ルーチャはなんだか、しらけます。
「ハァーア…、どいつもこいつも、ほんとバッカみたいちゃお。」
ルーチャは、集めたジュエルの破片を投げ出します。
「なんちゃお？」
チャックルズには、この行動の意味が解りません。
「かえすちゃお。ハリモグラチャオくさいジュエルなんていらないちゃお。」
「そう思ってんなら、最初からそうすりゃいいちゃお。」
チャックルズは破片をかき集めます。自分の集めた破片とを合わせると、元のマスタージュエルに戻ります。
「やれやれちゃお。」
ふと、ルーチャと視線があいます。
「なにちゃお。」
ルーチャは視線をそらします。
「手荒なマネして、悪かったちゃお。」
チャックルズは元に戻ったマスタージュエルを持ってその場を去ります。

一人残されたルーチャ。頭上に見えるチャークを見上げます。
「そろそろ引き上げ時ちゃおね。」
ルーチャはチャックルズの走り去った方に目をやると、それとは別の方向へ走り去ります。
ルーチャの口元には、笑みが浮かんでました。


●●
まいった。
今回、二回では収まりきれなかったです。

チャックルズの本名が、『バーンチャッコー』だったのを思い出し、それに関する攻撃方法を追加したら、こうなっちゃいました。
いや、チャミー一人を置き去りにする箇所がよけいだったんだろか？


さて次回は、ワードで四ページです。
おそらく二回で収まるでしょう。

か弱き乙女チャオに、チャッグマンの魔の手がせまる！！
罠にはめられたチャニック！
「よくも、よくもチャニックを！絶対許さないちゃお！！」

チャニックアドベンチャー２激闘編　第八話
「チャニック死す！？」
君は、生き延びることが出来るちゃお？