激闘編 ピラミッドの住人達
遺跡地帯のピラミッド。
以前、チャックルズがチャッグマンに出会った場所。
チャッグマンの秘密基地は、ここで間違い無いだろう。
メカマニアなチャッグマンのこと。ロケットの一つや二つ、コレクションしているだろう。
チャニックとチャイルスとチャックルズとチャミーの四人は、ピラミッド内部から基地奥地への入り口を探しはじめます。
「ぐわ~はっはっは~、が~はっはっは~。」
ふと、チャックルズの後ろで声がします。チャックルズは振り返ります。
「あ~、お前はパンプキンパパ!」
以前パンプキンのおやまで出会ったいいおばけ、パンプキンパパ。しかしこのおばけは、首を振っています。
「あ、そうちゃおか。君はパンプキンパパの子供ちゃおね。」
「ぐわ~はっはっは~。」
おばけは、首を振っています。
「君も、早く帰った方がいいちゃお。パパさんが心配しているちゃお。
あ、ここから出られないんちゃおね。ちょっと待っててちゃお。」
そう言うとチャックルズは天窓をふちこわして、外への出口を開けます。
そこから日差しが入り込む。
「ぐぎゃ~~~~!!!」
「さあ、これで帰れるちゃおよ。あれ?」
おばけさんは、いなかった。
「もお帰っちゃったちゃお。やっぱり帰りたかったんちゃおね。」
「お~いチャックルズ~、入り口が見つかったちゃお~。」
そこへ、チャイルスが呼びにきました。
リング状の足場が、宙に浮いています。その下は、飲み込まれたら最後の流砂。それを逃れる為の台座が、いくつかちらばっていますが。
そして、そのリングの先に、奥への扉がありました。
四人がその扉に向かうと突然、その扉が開かれます。
「このコソドロチャオども。生きてここから出られると思うなちゃお!」
なんと、チャッグマンです!スペースコロニーチャークから迎撃の為に戻ってきたのです。
「今日こそは貴様の命と、カオス系チャオのアレを頂かせてもらうちゃお!
出でよちゃお!我が下僕!」
リングの真ん中から、巨大な守り神・ゴーレムが現れます。
驚くチャニック達。
「さあいけちゃお!チャニックをひねりつぶすちゃお!」
「そんな、ゴーレムって、ピラミッドの守り神ちゃお。なんでチャッグマンなんかに従うちゃお?」
チャイルスには、目の前の現実が信じられません。
そこへ、ゴーレムの強力な一撃!!
チャニック以外はリング状の足場から振り落とされます。流砂の上の足場の台座に運良く落ちました。
「チャイルス、こいつはきっと操られてるちゃお。あの頭の上の機械がきっと、制御装置ちゃお。あれを壊せば…。」
チャニックはジャンプしてみます。
でも、ゴーレムの頭までは届きません。
「くそ、どすればいいちゃお?」
チャニックは悩みます。
「そうちゃお、ゴーレムを眠らせればいいちゃお。」
チャイルスはあることを思いつきます。
「ねえチャックルズ。マイラって村から妖精の笛を探してきてほしいちゃお。」
「妖精の笛?」
「いいから早く!」
2時間後、チャックルズは戻ってきました。妖精の笛を持って。
チャニックはゴーレムの強烈な一撃をかわしまくるのに、もうへとへとです。
「チャックルズ!その妖精の笛を吹くちゃお!妖精の笛の音で、ゴーレムは眠っちゃうちゃお!」
「解ったちゃお!」
しかし、笛を持ったままチャックルズのチャオのアレは、ハテナマークです。
それを見て、チャミーはピーンときます。
「あ~、ひょっとして、幼稚園で習ってないちゃお~?もおいいから、アタシに貸してちゃお~。」
「ひどいちゃお~。チャックルズは幼稚園行ってないちゃお~。」
そう言ってチャックルズはチャミーに笛を投げます。
チャミーは妖精の笛を吹き始めます。
ぴ~ぴろりってぃってぃってぃてぃ~りろりろりん。
ゴーレムは、うつらうつらし始めます。
「お、いいちゃお、この調子ちゃお。」
逃げ回るのに疲れたチャニックも一休みです。
ぴ~ぴろりっリンリ−ンてぃってぃリンリ−ンりろりん。
なんか、雑音が混じります。ゴーレムも起きだします。
チャニックがふとチャミーの方を見ると、なんとチャミーの横でチャイルスがベルを高らかに打ち鳴らしています!
それも、とびっきりの笑顔で。
(truncated)後半へ続く!
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キャラクター紹介その1
チャニックZaARaifu
綴りが間違ってるのは、ご愛嬌。
チャオの実を求めてお散歩に出掛けたハシリタイプハシリ二次進化のチャオ。
あるチャオブリーダーがチャオの実あげる言うので、ついていく。
しかし、そのチャオの実が尽きたので、乗っていたヘリコプターから飛び降りる。
そこから、この物語が始まった。
ちょっと抜けている性格は、筆者のチャオに対する概念がふんだんに取り入れられている。