全部で24話目「終結 ナイトメアの素顔 前編」

SA2ラスボス戦開始から4分後 怖い顔のお山内部

チャックス「いけー!ソニックー!そこだー!・・・・・・やったー!」
ナイトメア「・・・プロ野球中継と勘違いしてないか?この星の運命をかけた戦いだぞ。」
ラフィン「黙れ・・・腰に響く。」
ナイトメア「さっきので腰を打ったのか?そりゃ悪かったね。」
チャックス「やったー!・・・あ!シャドウが!あぁぁぁ!シャドォォォ!」
ナイトメア「そんなに小さいのに、よくどっちがどっちか判別できるな。」
チャックス「シャドォ・・・。あ、そうだった。ナイトメア、この『カラメルキャノン』だっけ?これは何だ?」
ナイトメア「『エレメンタルキャノン』だ。これは、大昔にわれわれチャオのご先祖様が開発し、あまりの破壊力のために封印した兵器だ。」
ラフィン「チャオが・・・こんなものを?」
ナイトメア「・・・多分。」
チャックス「多分って何だよ。」
ナイトメア「いや・・・よくは知らない。取扱説明書にそう書いてあった。」
チャックス&ラフィン『・・・・・・はぁ!?』

ここから3人の会話はお笑いモードに突入する。
そして物語はどんどん壊れてゆくのである。

ナイトメア「闇の取引所で買ったんだ。50%OFFだったもんで。まぁそれでも5万リンg・・・」
チャックス「ちょっと待てぇぇぇい!なんだよそれ!?値引きの対象になるようなもので世界を救おうとしたのか!?」
ナイトメア「本当は私は世界を救いたかったわけではない。この星が消滅すれば、住む場所が無くなる。だからこうしただけだ。」
ラフィン「しかし、今まで使ったことは無かったんだろ。もし何も起こらなかったらどうするつもりだったんだ!?」
ナイトメア「店主に文句を言って返金してもらう。」
チャックス「それだけかよ!そもそもお前、なんで宇宙であんなことが起こるってわかったんだよ!?」
ナイトメア「占いの館で聞いた。毎朝占ってもらうのが日課なんだ。」
チャックス「ラッキーネームだとか言って『タカダノババ』なんて名前をつける奴の占いを信用したのか!」
ナイトメア「でも当たったじゃないか。」
チャックス「ちょっと待てよ?ということはお前、チャオ幼稚園に通ってたのか?なら園長のじじぃ、お前のこと知ってやがったんじゃないのか!?」
ナイトメア「うん。毎日、太極拳を一緒にしている。でもあの方はなにぶん年だし、物忘れが激しいから・・・・・・。」
チャックス「・・・そういえばトパーズはどうしたんだ?盗んできたのか?」
ナイトメア「将棋に10連勝したときにいただいた。人聞きの悪いことを言うな。」
チャックス「じじぃ・・・忘れてやがったな・・・・・・。なら、他の2つはなんで盗んだりしたんだ?」
ナイトメア「私はダークだからヒーローメダルは誰かから失敬するしかなかった。金メダルは、最後のアイツ強いし。」
チャックス「ライトカオスに勝てなかったのか?だっせー。」
ナイトメア「うるさいな。でも君がライトカオスに勝ってくれたおかげで救われた。感謝している。」
チャックス「そうだ!俺の金メダル!返せよ!」
ラフィン「俺のヒーローメダルもだ!」
ナイトメア「いいよ。もういらないし。他のジュエルやメダルも持ち主に返すよ。」
チャックス「・・・・・・でもみんなはお前が。」

お笑いモードが終わり、真面目な話に戻る。

チャックス「みんなはお前が・・・・・・。」
ナイトメア「殺したと思うかい?」
チャックス「え。」
ナイトメア「言っただろ、私は無益な戦いはしたくないんだよ。つまり、無益な殺生はしたくないって事だ。」
ラフィン「だが、生きていても、動かなければ死んだのと同じだろ。」
ナイトメア「動くよ。もう少しすれば。」
チャックス「・・・・・・マジ?」
ナイトメア「私は嘘もつかないよ。・・・ほら。」

みんなが動き出した。チャニム、チャイルス、チャチャ、チョニック、ムルル、そしてシルバー。

チャックス「をぉぉ!みんなぁ!」

チャックスは一番近かったムルルに抱きついた。
とたんにムルルに投げ飛ばされ、壁に穴があいた。

チャニム「くっ、いってぇ・・・」
ムルル「あっ!ナイトメア!」
チャチャ「くそっ!今度こそっ!」
チャックス「まてまて!こいつはそんなに悪い奴じゃないんだ!」
みんな『・・・・・・え?』
チャックス「実はかくかくしかじかと言うわけで――――――。」

後編に続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第32号
ページ番号
30 / 33
この作品について
タイトル
チャックス&ラフィンの冒険記
作者
めんちかぶ~ら(めんちか)
初回掲載
週刊チャオ第12号
最終掲載
週刊チャオ第33号
連載期間
約4ヵ月28日