『ソニックの誕生日』参加~☆

チャオサイドストーリー撮影後・・・
舞台裏で、3匹のチャオが肩を寄せあってなにか相談している。
チャオが三匹集まったって、小学生一人分の大きさぐらいにしかならないんだから、ほんとうに隅のほうで小さくまとまっていた。

アロマ>「誕生日・・・だって・・・」

コロン>「って、ソニックさん、すぐソコにいるじゃない。」

純>「っていうか、あっちのほうですごい物音がするけど、ソニックさん、何してるの?」

アロマ>「シャトル内のセットがもういらないからって、こわしてたけど・・・」

アロマはセットがおいたまんまの舞台のほうを幕の裏から見つめた。

コロン>「でも、おんなじ小説に出てるから、何かしてあげるべきよね・・・」

コロンも、同じほうを見た。

純>「そうだ!あそこのケーキ屋のバースディパック買おう!」
アロマ>「そうだ!あそこの引越し屋のらくらくパック頼もう!」

二人ともコレはいい案だとでも言わんばかりに言った。

コロン>「それだけじゃショボイわよ。それに第一、ケーキぐらい、世界中からいっくらでもソニックさんのもとに送られてくるわ。」

コロンは一息ついて、もう一言付け加えた。

コロン>「それとも、アロマ、らくらくパックでソニックさんを斜面の町(先週号参照)まででも送ろうって言うの?─そりゃ、ステキなプレゼントですこと。真っ暗な箱に押し詰められるなんて、ペットショップからもらわれてきたハムスターの気分がとてもよくわかるわね。」

皮肉たっぷりの言葉だった。

純>「そういえばさ、カオスドライブと小動物のストラップ(だっけ?(オイ)、あったでしょ?」

コロン>「あぁ、ぺっく考案のやつね。」

純>「ウワサによるとさ、100個に1個本物のCD&小動物の100倍パワーのやつが混じってたんだって。」

コロン>「それをソニックさんに?」

アロマ>「でも、あれ、誰かに買占めされたっていうウワサも・・・」

そのとき・・・

純>「あれ?デリートスかな─誰かと話してる・・・」

後の二人もそれに気がついたらしい。
隣の部屋から聞こえてくる声に耳(耳なんかないけど)をそば立てた。

デリートス>「そうそう、全部買い占めましたよ、ドゥゼィ様(チャオカラテ道場での小さな話参照)。今そちらに送ります─ハイ、数量のほうは─ハイ、わかりました、いますぐ─」

3人>「・・・・なるほどね・・・・」

コロン>「あいつ、金持ちだし─送られてきたら、友達と山分けするのかしら?」

純>「でも、ほかに─」

アロマ「『チャオ大戦 ソニック VS チャオ!? 世界最大のバト!!』の映画のチケットとか。」

コロン>「自分がチャオにやられるかやっつけるかの映画を見るって言うのね。でもあれ、ソニックさんでてるでしょ?」

アロマ>「じゃ、チャオinスペース。」
アロマが間を空けずに一本調子で言った。

コロン>「あんた、簡単ね・・・・」

アロマ>「あれ、電話でまだチケット買えるんでしょ?」

純>「じゃあ、とりあえず電話・・・・」

純がどこからともなく携帯をとりだした。

コロン>「どうせならテレビ電話でかけましょ。相手がサングラスかけていて隣に半漁人つきのピュアチャオ、かもしれないでしょ?」

アロマ>「それ、コツデンドウすぴーかーとかなんとかでしょ?ちょうどいいや、ソニックさんがセット壊してる音でなんにも聞こえやしない。」

純はいわれるがままに(指なんかないけど)携帯のボタンを押した。

プルルルルルル・・・・・


だれかヒマな方がいましたらこの電話を妨害しまくってください。
電波ジャックしたり、回線切ったり(携帯だろ!?)。

このページについて
作者
ぺっく・ぴーす
掲載号
週刊チャオ第120号
ページ番号
4 / 9
この作品について
タイトル
参加型 オムニバス短編集 『ソニックの誕生日』
初回掲載
週刊チャオ第120号