第五十話
【最強魔法】
ルゥ「ファイアー!」
エルフィス「ストーン!」
岩が火を押し止めた。
ルゥ「中級魔法ファイアータワー!」
エルフィス「中級魔法ストーンウォール!」
岩の壁が火の塔を止めた。
ルゥ「守ってばっかじゃ勝てないって言ったよ。なのになんで攻撃しないの?」
エルフィス「わかってるくせに・・!ファイアー!」
ルゥ「そんなのじゃ勝てないって!中級魔法ファイアーウォール!」
エルフィスの炎をルゥの炎の塔が飲みこんだ。
エルフィス「ストーン連発!」
エルフィスが飛ばした何個もの岩が炎の塔を押し消した。
エルフィス「そっちが威力ならこっちは数よ!」
エルフィスは苦しげに言った。
ルゥ「強がり言ってるけど体力がもうないんじゃない?中級魔法は体力を結構消耗するからね。」
エルフィス「あなたも苦しいのに強がってるんでしょ?」
たしかにルゥの発言にはすこし苦しみが感じられた。
ルゥ「ほぅ、よくお分かりで。」
ルゥ「だったら・・これで終わりにしてやる!!!」
そういうとルゥは半透明だった自分の体を元に戻した。
その半透明にしていた魔力と自分で生み出した魔力を手に集めながらこう言った。
ルゥ「終わりだよ。上級魔法!ストーンキャノン!!」
ルゥの手のひらに大きな岩の塊が集まる。
エルフィス「じょ・・上級魔法!?」
ルゥ「これは結構体力を消耗するからね。これで終わらせてもらうよ。」
そういった瞬間ストーンキャノンが発射された。
エルフィス「・・・」
ルゥ「恐ろしさのあまり声も出ないの?」
エルフィス(ここであれを使ったら確実に私は倒れる、でも・・・多分皆はこいつらに勝っている!だから・・私も少しでも可能性のあるほうに・・・賭ける!)
エルフィスは両手を前に向けて、なにかを唱え始めた。
ルゥ「?」
エルフィス「燃えさかる炎よ、悪を焼き尽くす紅蓮の塊となれ!!」
ルゥ「詠唱!?ということは・・・!」
エルフィス「超級魔法!ビッグバン!!」
ルゥ「ほ・・炎の超級魔法・・ビッグバン・・なんで・・なんで攻撃中級魔法が使えないチャオがー!!」
エルフィス「私は攻撃系の中、上級魔法の魔力をすべてこの技に注いだから・・って言えばわかる?」
ルゥ「そ・・そんな~!!!」
ビッグバンはエルフィスの手から放たれ、ストーンキャノンを飲み込み、大爆発を起こした。
ルゥ「うわぁぁぁ!!!!」
バタッ
ルゥが倒れた。
エルフィス「やったよ・・みん・・な・・」
エルフィスも倒れた。
シュン!
【外】
フォル「お・・おい!大丈夫か!?」
メタル「カイのときとリアクション変わらないね。」
フォル「リアクションって言うな。」
レイ「また引き分けか・・・」
フォル「1勝0敗2引き分けだぜ?」
レイ「くっ・・・」
メタル「何してんの?」
フォル「こっちチームと盗賊チームで晩飯のおごり賭けてんの。」
メタル「・・・フォル・・・」
~~余計な話~~
フォル「後二人共勝ったらこっちの勝ちだ!」
メタル「ホントに賭けてんの?」
フォル「当たり前じゃん。」
メタル「・・・」
~~余計な一言~~
レイ「やばいな・・・(汗」