ある日思った

・・・だーッ、また殺られたーッ!
ちくしょー・・・、無理だよこんなの。絶対クリアできねぇよこんなの。誰が出来るってんだよ。

手に握っていた黒いコントローラーを乱暴に床に置く。

・・・いいや、違うゲームやろ。
何かないかなー、とゲームソフトをあさる。うーん・・・よくココまで買ったもんだ。

えーと、なにやるかなー・・・。最近PS2しか遊んでないから、たまにはGCでも・・・あ、コレでいいや。
コンセント差し替えて、電源入れてー・・・と。

「容量不足のようだな」

うぉ!びっくりしたー・・・あ、メモリーカード違うや。ったく、脅かさないでくださいよシャドウさん。
メモリーカード入れ替えてー・・・と。

OP飛ばしてー・・・タイトル画面の次には、あの忌まわしきファイル選択画面。
ちくしょー、ココで操作ミスさえしなければ・・・。

過去の出来事を悔やみながら、ステージ選択画面へ。
どこやるかな・・・スカイレイルでいいや。今日こそ最速記録を・・・。

10分後・・・。

ダメ。今日ダメ。調子悪い。
しょうがない、チャオガーデンでも行こう。キャラは勿論シャドウさんで。

やー、懐かしい。みんな元気そうで何より。・・・ガーデンにいないときは時間止まってんだけどね。

とりあえず、オニキスチャオに木の実を食わせる。いつ見ても美味そうに食うなぁ。

あ、今テイルスチャオがびっくり箱に引っかかった。
テイルスチャオがその場を去ったあと・・・。あ、今度は緑半透明チャオがびっくり箱に・・・。
二者連続で引っかかる。・・・カワイイ。

おぉ、ルビーチャオよ。そんな何も映っていないテレビを見て楽しいかい?
・・・あ、別のルビーチャオが泣いてる。腹減ったのか?・・・あ、やっぱり。木の実を与えると凄い勢いで木の実にかぶりつく。

・・・どこからともなく歌声が・・・。歌っていたのはエミーチャオ。急いで先程とは別のテイルスチャオを目の前に運んで・・・。お、聞いた聞いた。
ついでに、ピュアチャオにも聞かせてやろう。

・・・さて、そろそろやめよう。ガーデンを出て、セーブして・・・。

セーブしたのを確認し、GCの電源を切る。・・・ふぅ。


・・・チャオが現実に居たらいいのに。

この作品について
タイトル
ある日思った
作者
宏(hiro改,ヒロアキ)
初回掲載
週刊チャオ第57号